田舎暮らしは衝撃的な家賃があります。
月々なんと5000円!
いやいやそんなわけないでしょ。っと思ったあなた。本当です。むしろ無料のところだってあるぐらいです。
北海道や沖縄といった、田舎の方が人気があって、需要が高い場所もあります。そのような場所は地価が高いことがあります。これは頭の隅に覚えておいてください。
近年、ネットの普及や新型コロナウイルスによって、私たちの働き方は大きく変わりました。勤務先を持たない業種が増えてきているのです。それに伴い、都会を離れ田舎で暮らし を始める人も少なくはありません。
「人混みはストレスだ」「都会の満員電車には疲れた」このような方々は、自由で穏やかな「田舎暮らし」一度は気になったことがあるのではないでしょうか。ましてや、在宅ワークが増えてくれば尚更。高い家賃や住宅ローンを払って都会に住むより、家賃が安い田舎で暮らしたいと思うでしょう。
そんな「脱都会」を目指す方々へ。都会で生まれ、ど田舎で育った私、かじたす@kjtasuが田舎の家事情についてお伝えしていきます。
私のプロフィール
・妻・子2人の4人家族
・都会で生まれ種子島で育った経験を持つ
・人口3万人未満の町で育った体験を発信中

この記事は田舎で暮らすか悩んでいる方への手助けになります。田舎暮らし検討中の方の参考になれば幸いです。
この記事でわかること
・田舎の家賃事情
・田舎の家事情
・田舎の家に住むメリット、デメリット
田舎の家賃相場

田舎の家賃はめちゃ安い!その前に考えて頂きたいのが需要と供給です。
供給(空き家)に対して、需要(人)が少ない場合は、家賃は安い
逆に
供給(空き家)に対して、需要(人)が多い場合は、家賃は高い
どんなに田舎だとしても、観光地名所やレジャースポットなどは人が集まることが多いため、家賃相場が高くなる傾向になることをご理解ください。
今回、私がお伝えするのは、ごく一般的な田舎または離島の家賃相場になります。
田舎の家賃相場の実例とその間取り
空き家バンクにのっているような物件は、普通の物件で掘り出しものではないような気がします。
一軒家:平家〜2階建て
築年数:5年〜100年まで
家賃:2万円〜8万円
間取り:1K〜4LDK〜7DK まで様々
上記は人口3万人未満の種子島の物件ですが、比較的高いな〜と思いながら見ていました。離島といっても需要があるのかもしれません。しかし、私の知っている物件はこんなものではありません。
田舎の中でも田舎の方に進んでいくと、さらに多くの空き家があります。
いわゆるボロい物件

このような物件になってくると、家賃は1万円未満になることがあります。5000円?いや、
「住んでくれるなら無料でいいよ。」なんて話も聞いたことがあります。
タダって流石に怪しい気もしますが、そこには理由があります。
空き家の腐敗問題
家は空き家にする時間が長くなればなるほど腐敗が進みます。特に木造は酷いようです。
・換気や日光浴が行われない
→カビや菌の繁殖による腐敗
・水道設備
→不使用による錆や腐敗
・シロアリ等害虫に夜腐敗
人が住んでいない空き家は、菌や害虫の住処となり、腐敗に進みます。
このように、無料でもいいから、誰かに住んでもらったほうが家を家として保つことができる。
どうしたらそのような物件に出会うことができるのか
【物件の探し方】目的の家に出会うためには

田舎にある、普通の空き家や掘り出しもの物件に出会うためには以下の方法があります。
・不動産会社で探す
・空き家バンク等ネットで探す
・地方自治体で探す
・個人で相談する
不動産会社、それがダメなら空き家バンクで探す
これは都会で家を探す時と変わりはないでしょう。
【ホームズ】空き家バンク | 地方移住・田舎暮らし向けの物件情報
全国の空き家バンクから物件を検索【アットホーム 空き家バンク】
不動産会社の紹介ということもあり、比較的に生活はしやすい家が多いようです。安い物件を探す前の下調べとしても参考になるでしょう。
地方自治体から紹介を受ける

近頃は、地方自治体発信の物件紹介サイトがあります。
その地域に住むのだから、その土地の自治体発信サイトは非常にわかりやすいです。
移住情報サイトから、仕事、育児、生活に関する移住の悩みを直に聞くこともできます。
また、自治体においては、
・地方の移住支援制度
・土地の無料譲渡支援
・家賃補助金・助成金
なども魅力的な一つです。
地方移住支援制度
国や地方自治体による移住支援の制度です。
第一次産業を行うもの、農業を行うもの、医療従事者、古民家の改修を行うものなど、様々な対象に対して、支援があります。誰でも支援を受けられるわけではありませんが、行きたい地方にはどのような支援制度があるか調べてみましょう。
種子島では、令和2年4月から移住されたご家族かつ、特定の方を対象に支援制度を行っているようです。
土地の無料譲渡支援
空き家バンクや地方自治体サイトでは、土地・家屋の無料譲渡支援を行っている場合もあります。
無料といっても、贈与税・不動産取得税・登録免許税など、発生する費用はあるようです。また、無料譲渡にある家は改修が必要なものが多く、迂闊に手を出しづらい部分でもあります。
無料だからいいね!ということではなく
用途が決まっており、目的を持って無料譲渡支援を考えるといいですね。
家賃補助金、助成金
月々の家賃補助、古民家のリフォームの助成金を支援してくれる自治体もあります。
移住っていいことあるんだ!!知らないと損する全国自治体支援制度
ここまでが一般的な物件の探し方。しかしながら、稀にあるのが個人からの紹介です。
個人から探す

難易度は高いですが、個人から借りた場合、家賃が安い傾向にあります。空き家バンクや紹介サイトの物件は数多くあります。しかしながら、実際はもっと多くの空き家が存在しており、住むに住めないような空き家が存在しているのも事実です。
個人から家を借りるにあたり、見ず知らずの人が「家を貸してくれ」と言っても、貸してはくれません。
祖父母の知り合いや、共通の友人のつながり、孫の知り合いなど、田舎ならではの信頼関係があるからこそ物件を貸してくれることがあります。
全く知らない、新しい土地では難しいかも知れませんが、馴染みのある、ご自分の田舎や知り合いの方がいる場合は、検討してみてもいいかもしれないですね。
個人から家を探すメリット
家賃が安い
ということ以外に他に何があるか考えてみました。
・立地がいい場合がある
→個人で保有している物件は手放したくないような物件もあるため、必然的に立地が良い、景色が良いものもあります
・近所の人と親しくなりやすい
→知り合いから家を借りるということは、その知り合い繋がりで地元住民と親しくなりやすい傾向にあります
・野菜等の食べ物をもらうことがある
→地元の方と親しくなることで、何かとおこぼれを頂くこともあります
個人から家を借りるデメリット
決していい事ばかりではありません。デメリットもあります。
・家がボロいことがある
→紹介サイトでは紹介できない、改修が必要な物件もあります
・なにかと地域の行事に参加させられる
→地元の方と親しくなれる反面、地域行事には積極的に呼ばれます
・地域住民との関わりが面倒
→これは地域性にもよりますが、未だに行事やイベントごとが多く、大変な場所もあるようです。※個人から家を借りなくとも田舎はイベントが多い気がします。
まとめ
今回は家賃事情についてまとめてみました。
超高齢化社会が進んでいる日本の現在では、空き家は無数に存在します。そんな中で、お気に入りの家を探すことは可能かも知れません。
しかしながら、「家賃が安い、大きな家」ということだけで家を選ぶものではないでしょう。その土地の環境、その土地の方々と関わることも田舎移住の重要なポイントです。
また、田舎暮らしというのは、気楽に足を踏み入れて良いものでもありません。本当にその土地で生活できるのか、家族は納得しているのか改めて考えてみるといいでしょう。

お気に入りの家、お気に入りの土地、お気に入りの環境に出会えるといいですね。
私の地元、種子島もよろしくお願い致します。