コンビニ弁当やファーストフード、間違いなく美味しいけど、体に良いかといえば、そうでもない。
お金を払えば買える、ご飯もパンも肉も魚も、野菜も、誰かが作る、そして育てることで私たちは食事を食べることができています。
便利になりすぎて、当たり前になっている一方で、それらがどのような過程で作られたのか知らない方々も多いでしょう。
「別に知らなくても良い」「知る必要はない」と思う方もいるでしょうが、食材・ものの成り立ちを知るということは、その食材・ものの価値を知るということにもつながります。
そんな食育について、都会で生まれ、田舎で育ったかじたす@kjtasuが田舎で感じることのできる食育についてお伝えしていきます。

私のプロフィール
・妻・子2人の4人家族
・都会で生まれ種子島で育った経験を持つ
・人口3万人未満の町で育った体験を発信中
この記事は、田舎暮らしを考えている方へ向けた、「田舎の食事」というジャンルの情報になっています。田舎暮らしの方の参考になれば幸いです。
この記事でわかること
・田舎の食事事情
・田舎で感じる食育
・おすすめの品
田舎と都会の食の違い

田舎って聞くと、「自給自足で野菜育ててます!」みたいなのを想像しますが、田舎の方々全ての人が農業をしているわけではありません。しかしながら、田舎の食事と都会の食事には違いがあるのも事実です。
田舎ならではの食事事情をお伝えしていきます。
※これは私が育った田舎の経験を参考にしています
決定的に違うのは、外食・自炊の頻度です。都会にでると、レストランやファーストフード店、そしてコンビニ等、食べたいもの・買いたいものがすぐに手に入ります。
今回は、この3項目に注目しました。
田舎 | 都会 | |
利便性 | × | ◯ |
食材費 | 微妙 | 安い |
味つけ | それぞれ | それぞれ |
私の独断と偏見で比較しています
利便性

田舎はなんといっても不便です。
スーパーに行くまでに車で30分、近くにコンビニはありません。私が小学生の頃は週に1回小さなスーパーに買い物に行くだけ、1週間分をまとめ買いしていました。
都会のようにいつでもスーパーに行くことはできず、一度の買い物の重要度は高いです。1回の買い物で1万円以上食材を買っていましたが、1週間の中でそれ以外にお金を使うことはありません。
食材費

無駄遣いをしないから、食費は安いはず。
そう考えがちですが、スーパーに売っている食材は都会よりも割高です。需要と供給、運搬費の関係で、野菜1個、肉100g等、食材の単価は都会より高くなる傾向にあります。
どうすれば食費を抑えられるか。
これは田舎あるあるの物々交換を上手く利用しましょう。
近所の方々と仲良くなると、とにかく貰い物が多いです。みかん1個から、アイス、お野菜、刺身まで、なんでも貰います。
「田舎の方々と親しくなるには?」まだ記事はありません。
なんでも貰うとお返しに困ります。だって、アイス1個貰った時のお返しってなんですか?
どちらにせよ、食材を貰えるのはありがたい、食費を抑えるにはいいですね。
味つけ

食材の鮮度は後ほどお話をするとして、味付けについてお伝えします。
田舎の味は薄いと言いたいところですが、田舎のおじいちゃん・おばあちゃんはとにかく甘い・濃いものが好き。「いや、どんだけ砂糖つけんねん!」ってツッコミそうになることがあります。
でも、田舎の料理ってなんか美味しんですよね。
田舎食材のメリットは鮮度

利便性や食材費では、都会に軍配が上がりますが、田舎食材といえばやっぱり鮮度です。
今朝畑でとれた、大根
今釣ってきたばかりグレやイカ
さっき掘ってきた筍
有機野菜に天然の魚、今思えば贅沢でした。
詳しくはわかりませんが有機野菜や天然の魚って、都会で買うと高いし、高級なイメージですよね。
しかし、当時は「魚料理は飽きた」「マックポテトやハンバーガーが食べたい」と思っていたのも事実です。笑
田舎では自然と学べる食育

もう一つのメリットが「食育」です。食育という言葉をご存知でしょうか。新型コロナウイルスが流行する前、少しブームになっていた言葉です。
食で育む、名前の通りです。
田舎ではその食育に知らず知らずのうちに関わり、考えることができます。
食育とは
食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。
引用:食育の推進:農林水産省
また、文部科学省では食育で学ぶこととして、以下をあげています。
・食べ物を大事にする感謝の心
・好き嫌いしないで栄養バランスよく食べること
・食事のマナーなどの社会性
・食事の重要性や心身の健康
・安全や品質など食品を選択する能力
・地域の産物や歴史など食文化の理解など
引用:食育って何?:文部科学省
単に食べることだけではなく、食に関する多方面からの考え方が食育につながります。
2005年には食育基本法という初耳な法律も設定されたぐらいです。
簡単にいうと、食育を意識すると大人から子どもまで、社会性・健康・食を取り巻く関わりの改善につながりますよ〜っていうことですかね。
近頃は保育園や学校でもその取り組みが目立ってきており、食事のマナーを考えたり、野菜・果物を育て、実際に食べてみたり、意外にも注目されているワードです。
田舎における食育

私がイメージする田舎の食事というのは、
家族が一つのテーブルを囲み、お肉を食べたいのに、魚ばかりが並ぶ食卓。
はい、これは私の実家の話ですね。
なんといっても田舎は食材そのものにふれる機会が多い。畑や田んぼ、海・山・川に実際にある食材を見て、触って、感じることがあります。
・土の中にある大根やじゃがいも
・魚釣りをして、捌かれた魚
・川で取ったエビ
これらは自分で見て、触って、感じることができます。
人というのは不思議なもので、その過程をみると、その後も気になるものです。
この食材を採る・獲ることが、食育そのものに繋がっています。
田舎では何げなく生活し、何げなく食事をとるだけで、食育に触れることができるということです。
おすすめの特産物

私が育った場所は種子島です。
離島というだけあって、本島よりは不便です。しかし、高速船を使い、種子島(西之表市)から鹿児島市内まで約1時間35分で移動することができます。
なんといっても海の幸が豊富、温暖な機構なので、野菜や果物も育てやすいのが特徴です。
種子島のおすすめの特産物はこちら
まとめ
食事というジャンルだけでも、田舎と都会では違いがあります。
利便性においては都会が良く、スーパーで売られている食材費も都会の方が安いです。
しかしながら、田舎では新鮮な食材をもらい、採ることもできます。
そして、食育に触れやすいのは田舎ではないでしょうか。
田舎暮らしを考えられている方は、食事というキーワードから田舎を考えてみても面白いかもしれませんね。
ど田舎暮らしの現実はこちら
